イタリアから帰るときは毎回、荷物の多さに、ほとほとあきれて、ボーゼンとし、しばし考え込んでしまう筆者。
今回も例外ではなく、最後の出張先となったフィレンツェでは、ホテルの部屋に何気なく置かれている、愛用のマンダリーナ・ダックのスーツケースから、つめたり、出したりの試行錯誤。
そして、最後には力技の格闘技と化してしまう。
もう、ギュウギュウにものを詰め込んでしまうところは、フォアグラのガチョウのようで、ちょっとかわいそう。マンダリーナ・ガチョウ?(って、一人でニヤニヤ)
(それでも、筆者フォアグラ好き)
何とか納まった感じに見えても、まだ、ハンガーには洋服もかかっているし、靴も外に出ているし、いま着ているパジャマは、入っていないし。。。
あと3日も滞在すれば、荷物は更に増えてくるだろうし。。。☆♯/$&+\*@‘!
どうなることやら、ほにゃらら。
と、毎回同じパターン。
そして、わかってはいるけど持って帰りたいものは、じわじわっと、私を襲ってくるわけです。(自分で選んでいるんでしょうに!)
はみ出たものは?どこへ行く?出張の後半は、そればかり考えて、頭が痛い。
そんなこんなで、なぜだか朝からめちゃめちゃ移動のスケジュールとなってしまった、出張最終日。
朝食をとり、フィレンツェから西に向かって30分、スカンディッチへ。
例によって、9番や30番や27番は何度も来るのに、26番のバスは、ぜんぜん来ない。
なじみのオリーヴオイル農園に行くのだけれど、打ち合わせの時間が足りないな~。
その後もいろいろ廻らなければならないからだ。
小一時間、農園を駆け回って、打ち合わせ。サンプルを持ち帰る。(重い)
その後、再びバスに乗って、フィレンツェの駅に向かい電車で、今度はフィレンツェの東方向へ。
電車は、時刻どおりに発車した。
学生やパートタイムのご夫人たち、市民の足なので比較的正確なのかな?
モンテヴァルキという町までゴトゴトと電車に乗って
とあるお菓子屋さんへ向かう。
事前に電話をしたら「1時まで開いています」ですって。
フィレンツェ駅発12:09で、モンテヴァルキ駅に着いたのが1時15分前。
駅から近いって聞いたから、そこらを歩いている人に訊ねたならば!
「歩いたら遠いよ~20分くらいかかるよ~」だって!!!
20分って、1時までなら閉まっちゃうじゃない!
んもう、よくある話なんだから、またもやこんなところで。
いやいや、そんなことに怒っている暇は今の私には無い。
タクシータクシー。探さなきゃ。
駅のロータリーの反対側に廻ると、「あ~、いた~タクシ~!やった~」
喜び勇んで近づいてみると、アウティスタ(ドライヴァー)不在。がっくし。/;@@;\
車放置のアウティスタはイタリアには確かに多い。みんな来る前オリーヴオイルほったらかして、BARでカッフェ。のん気なもんです。
車のフロントガラスに電話番号が貼ってあった。
もうこれに賭けるしか、ない。
携帯に番号を打ち込んでいましたら、「シニョーラ?タクシーですか?」と
どこからともなく、ひょっこり現れたアウティスタ。
ふ~~~、「お願い!急いでBONCIまで、1時に閉まっちゃうの!」
ということで、たどり着きました1時3分前。
「待っててね、すぐに買ってくるから~」と、コートもマフラーも車内にほったらかして(本当は危険よ、良い子の皆は真似しないでね!)タクシーを待たせ(じゃないと帰るのにも一苦労でしょう)
ゲットしたもの。

パネットーネ。パッシートというお酒に浸してあってゲキウマ(こう表現して良いかわかりませんが。)
私はそんなにパネットーネ好きではなかったんですけど、ある方からおススメでこれを射止めることが今回のフィレンツェ・ミッションのひとつだったのです。
因みに、後ろのリースは、両親がドイツに住んでいる時からもう毎年ずっと使っています。25年もの。
私がお店を出る頃は、既に店閉めの準備に取り掛かっていました。(イタリアってお店閉めるのがホントに早い!)もう、黒髭危機一髪!(古い!)
ふ~!、といってタクシーにまた乗り込む。
きっと、私の慌てぶりや、巨大なパネットーネを抱えて帰るそぶりがおかしかったのでしょう。
しかもこんなところまで、わざわざ出かけてくる日本人って。
アウティスタはとても感じの良い口調で、別れ際「またお会いできますように」と言ってくれました。
そこから、更に電車に乗ってフィレンツェ方面、サン・ジョヴァンニ・ヴァルダルノで9年ぶりに再会した私のイタリア語の先生と食事を取り、
その後また、電車で少し行ったところのお住まいの今回初めてお会いした
日本人のお友達の超素敵なお宅に立ち寄り、このパネットーネの小型版をプレゼント。気に入ってくださったようです。よかった~\^^/
そして、更にフィレンツェに戻り、
この1kgもある、四角い大きな、
かさ張る箱に入った「パネットーネ」ちゃんを日本に持って帰るために、
またもや荷物を整理し、
泣く泣くフィレンツェでサヨナラするものを選別し、
友人との夕飯に出かけていったのでした~。
銀行で送金したり、郵便局で小包を送るだけで!!!かる~く半日がつぶれることも多々あるイタリアで、やれば一日でこんなにいろいろなこともできるんだ~と、歩きながら妙に感心してしまいました。
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