少し前に
ロバのミルクの石鹸をご紹介しましたが、今回は水牛です。
モッツァレッラ・チーズはあまりにも有名ですよね。
私も、イタリア各地はグルグルしますが、カンパーニア州の奥深くには、入ったことがありませんでした。
今回は知り合いのご紹介で、カンパーニア州サレールノから45KMほど内陸に入った、オリーヴオイルの生産者を訪ねることになりました。
カラーブリアのチロという海沿いの町を、朝6時半発の長距離バスで出発。
まだ真っ暗!せっかく海の前、4つ★の立派なホテルをとってくださったのに、しかも海沿いのお部屋だったのに!ベランダからはザワ~、という波の音だけが聞こえ。
あたりは漆黒の闇。
オン・シーズンは、きっと大賑わいなんでしょうに。
お迎えの車は、朝6時にホテルにやって来てくれましたが、なんとレセプションが開いていません。いくらオフシーズンだからって、4つ★ですよ~???お支払いができませ~ん。なんで?
バスの時間があるので、もう出かけなきゃいけませ~ん。
ということで、お迎えの人が、このホテルの常連の会社の人だったため、「支払いの件は後ほど」ということになりました。結局フィレンツェの銀行から送金させられて。って、フィレンツェに寄る予定だったからよいお話で、日本に帰る予定だったら、日本からの送金ですよぉ~。考えられませんよね、普通。
また、この送金がイタリア国内でも面倒くさいのです。なんで、イタリアの銀行や郵便局ってイマイチなんだろうなぁ。
早起きしたにも拘らず、6時半発のバスは結局なかなか来なくって、真っ暗闇の中、数人の他の乗客としばらく待っていました。
どこからともなく、とても大きな犬(ピレネー犬みたいな)と小さな犬が近寄ってきたのです。
どう見ても、親子でもなく兄弟でもないこの2匹は、顔なじみなのか仲良しで、なぜか我々にフレンドリー。
大きい方は、かなりの大きさだったので、最初は近づかれて怖かったですが、一緒に待っていたおじさんなんて、なつかれちゃって。
もう「連れてって!どこへでも行きますから一緒に!クンクン」って感じでした。
想像するにこのリゾートの町で夏に捨てられてしまった飼い犬たち。
なんだか、しんみりしてしまいました。ヴァカンツァで連れてきて、そこで動物を捨てる問題、イタリアでよく耳にします。
さて、サレルノ経由、ナーポリ行きのバス。
なんで、こんなバスに乗ったかといえばですね、もし、チロからサレールノに電車で向かおうとすると、先ず最初にカタンザーロ・リド、次にラメツイア・テルメと2回も乗換えをしなければならなくてしかも、かかる時間は、両方とも5時間半くらい。
同じ時間となれば、40KG近い荷物を持ち歩いている私としては、 乗り換えのたびに電車の階段を上り下りしたり、ホームの階段を重量挙げの選手のように、気合を入れて荷物を揚げ下げする必要が無い方が楽なわけですよ。のんびり外の景色を眺めていて着くのであれば。ぎっくり腰も少しは回避できるし。

あ!素晴らしい鷹巣村だ!と張り切って写真を撮りましたが、あとでアントニーノの説明では、「もうこの村は、誰も住んでいなくて、廃墟ばかりなんだよ」 ということでした。残念ですね。
登ってみたいもんですが。次回はぜひ。
そんなこんなで、到着しましたサレールノ。
途中、マンダリンを積んだトラックが高速道路で横転。
写真を撮らなかったのが悔やまれるほど、道路一面オレンジ色。
そして、私は、絶体絶命の大ピーンチ。なぜかというと、「もうすぐ着くから」とトイレ休憩に行かなかったのです。浅はか者!バカ者!な私。一寸先は闇(ならぬオレンジ色)を実体験。
バスがぜんぜん進まない中、もう目の前が真っ暗になりそうなほど、我慢に我慢をして。
外の景色で気を紛らわせ、そのことを考えないようにして。
アントニーノと言う人が、サレールノの停留所に迎えに来てくれていました。
とりあえずポーカーフェイスを装って、ご挨拶。
荷物を車に積み込んで走り出すと、ものの数分で「すみません、どこか近いところでお手洗いに。。」と懇願。事なきを得たのでした。
事があったらたいへ~ん!でしたけど。
まず、お宅でのお昼ご飯のために、立ち寄ったカゼイフィーチョ(チーズ工房)。

大きなモッツアレッラと小さなボッコンチーノ(一口サイズ)をゲット。
その場でボッコンチーノを試食させていただきましたが、口の中でジュワッ!濃厚な水牛のミルクが広がって、もう、うっとり。
さっきまで地獄だったのに、一転して天国:^^;。
こんな美味しいモツアレッラ、いつも食べられるなんていいわね~。(日本でも時々食べられるようになりましたけどね)。
あまり言うとがっかりされると思って言いませんでした。
過去の経験から、お国自慢意識の高いイタリア人には、言わない方がベターだと学習しました。
次の日は、水牛がいるチーズ&ヨーグルト&ジェラートの工房へ連れて行ってもらいました。

横には水牛の飼育所が隣接されています。

けっこうドロドロの中にいて、泥んこ牛って感じです。
アントニーノいわく、皮膚が湿っていないと病気になってしまうらしいです。

その泥んこ水牛を横目に眺める猫発見。
「何にやってんのかしら、あなたたち。そんなに泥んこになって。信じられないわぁ!」とでも言いた気です。
アントニーノが、ものすごくおススメだったので、まずは水牛のミルクで作ったヨーグルト、モルト(麦芽)味。これが濃厚で美味しいんだなぁ。

それから、ジェラート。私はもういらないと言いましたがが、アントニーノが残してもいいから食べて。といって買ってくれちゃったので。

これまた濃厚で、美味しい。最初は難しいかもと思っていましたが、完食。
そして、ここに来たら、これも。ということで出してくれました、リコッタ。

さすがに私も、一切れで断念。もう無理ございます~。もともと甘いものが苦手な私が2種類もいただいたのですよ~、カナリ↑頑張ったつもりで~す。
カンパーニア州の水牛ミルクをを堪能させていただきました。アントニーノさんに感謝感謝でございまする。
ではまた~
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